お久しぶりです。
新年のご挨拶もないまま、気が付けば新しい年になりだいぶ経っていました。
今年もこんなのんびりしたうちのうら屋をどうぞよろしくお願いいたします。
こちらもゆるっとした更新頻度にはなりますが、一度始めたことなので、できる限り続けたいなぁと思うところであります。
今回は、昨年オーダーいただいていた耳付きのテーブルについて。
商品ページでもご説明しておりますが、「耳」とは丸太の一番外側、樹皮が付いていた部分のことを指します。
いわゆる四角いテーブルというのは、この耳と呼ばれる部分を切り落として製作するのですが、「耳付きのテーブル」というときには、この部分をそのまま使うんですね。
真っ直ぐ凛としたラインのテーブルももちろん好きなのですが、耳付きは自然の良さをふんだんに感じられる、ゆるやかなラインがとても魅力的です。
天板は節あり。
節あり大好物家具屋としては、とてもいい感じの節具合ではないかと思っています。
この耳付きのテーブルのポイントは、脚の位置。
あらかじめ図面上で決めていた間隔で、天板下に脚を二本仮置きしてみるのですが、いざ数字通りに置いてみるとどうもしっくりこない。
頭の中で考えるのと、実際に目で見て、触れてというのとでは、やはり全く違うんですよね。
そこからは、天板が倒れないよう支えながら、実際に脚の間隔を広くしたり狭くしたりと動かして。。。
テーブル短辺にもストレスなく座れるようにしたいという思いがあったので、元ラグビー部がっしり体系の店主が座っても脚が当たらないか、椅子を持ち出しての確認も。
どちらかが座ってどちらかが遠目から見る、というのを何度か繰り返したのち、この脚の位置に決まりました。
図面は図面でしっかり引くのですが、最後はやはり、目で見て、触れて、の感覚的な部分が大事になってきます。
普段あまり働かせていないであろう感覚を、この日ばかりは総動員したのでした。
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